熊本大学「有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業」
有用資源は植物の中だけでなく、陸・海に生息する微生物の中にも豊富に存在しています。例えば有明海の干潟の泥の中や、カイメンの組織内に棲息する多様な微生物は、新たな創薬シーズを豊富に持っていると考えられます。プログラムを通して研究室間のコラボレーションが活発になり、多様な研究者たちがそれぞれの視点でスクリーニングや評価をすることで、研究が新たな展開を示すと期待されます。その結果、天然資源(植物、微生物、海洋生物)から様々な創薬シーズが見出され、世界中の人々の健康に貢献することでしょう。
新規性が高く、ユニークな構造を有する創薬シーズが数多く存在する海洋生物資源から、天然由来化合物ライブラリーの充実を図り、ひいては革新的医薬品等の創出や基礎科学研究の発展を目指す。
特に、本県にある日本最大の干潟面積を持つ有明海は、底質環境の大きな相違により微生物叢にも大きな違いがあることが明らかになっている。有明海の干潟および深海における多様な環境に生息する微生物から、熊本発シーズ化合物の発見を目指す。
有明海干潟での採集の様子 |